猫のSAA(血清アミロイドA)ってなに?数値の意味をやさしく解説します

「SAAが高いって言われたけど、どういうこと?」
「どんな病気の可能性があるの?」

猫ちゃんの検査結果で“SAA”と書かれていて、不安になって検索した…という飼い主さんはとても多いです。
SAAは 猫の体に炎症があるかどうか を知るための、とても大切な指標です。

この記事では、猫ちゃんのSAAについて
できるだけやさしく、でも正しく
わかるようにまとめました。


そもそもSAAとは?

SAA(血清アミロイドA)は、体の中で炎症が起きたときに、肝臓で作られる「急性期タンパク」の一つです。

  • 健康なとき:ほぼ 0〜10程度
  • 炎症があるとき:数百〜数千まで上がることも

猫ちゃんの炎症反反応を知るために、とても役立つ項目です。


SAAが高くなるときに考えられる病気

SAAは「炎症の有無」を示すだけで、病名そのものは分かりません。
ただし、猫ちゃんでよく上昇する病気には次のようなものがあります。

  • FIP(猫伝染性腹膜炎)
  • 膵炎(すいえん)
  • 腫瘍(リンパ腫など)
  • 膀胱炎・尿路感染
  • 歯周病・口内炎
  • 外傷、打撲
  • 術後の一時的な炎症反応

※SAAは軽い炎症でも上がることがあり、
「高い=重症」という意味ではありません。


SAAを調べると何が分かるの?

SAAで分かるのは 「炎症があるかどうか」 です。

ただし、

  • どこで炎症が起きているか
  • なぜ炎症が起きているか

までは分かりません。

そのため、SAAは
症状・血液検査・画像検査などと組み合わせて診断されます。


SAAの値だけでは判断できない理由

● ① 早すぎる段階ではまだ上がっていないことがある

発症して間もない場合、値が動いていないことがあります。

● ② 良くなり始めると急に下がることも

SAAは比較的早く変動します。
そのため 「低値=完全に安心」ではありません。
治りかけという可能性もあります。

● ③ 病名の決定には使えない

SAAは“炎症があるかどうか”を示す指標であり、
病名は他の検査と合わせて判断します。


治療や対処はどうなるの?

SAAそのものを治すのではなく、
炎症の原因となっている病気を治療します。

  • FIP → 抗ウイルス治療
  • 膵炎 → 点滴、痛み止め、食事管理
  • 膀胱炎 → 抗菌薬や食事
  • 歯周病・口内炎 → 歯科処置や炎症のコントロール

また、SAAは
治療がうまくいっているかの参考になることが多く、 再検査に使われることもあります。


飼い主さんがやってはいけないこと

❌ SAAの数字だけで判断する

高いから重症、低いから安心…という判断はできません。

❌ ネットの数値を見比べて落ち込む

猫の炎症反応は変動が大きく、
1回の値だけでは決められません。

❌ 再検査を避ける

炎症の経過を見るために、
再検査が必要なケースも多い項目です。


まとめ

SAAは 猫ちゃんの炎症を知るために、とても役立つ検査 です。

ただし、

  • 高い=必ず重い病気
  • 低い=絶対安心

というわけではありません。

不安なときは、遠慮なく担当の獣医師さんに相談してみてください。
その子にとって最適な判断をしてくれるはずです。

もしこの記事を読んで、
“少しでも心が軽くなった” と感じてもらえたら、とても嬉しいです。


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